第１０回にわかなゲームレビューは『龍が如く １＆２ ＨＤ』がテーマです。
先日プレイステーション４と同時発売された龍が如くシリーズの最新作『龍が如く 維新』に興味を持ったのですが、
同シリーズをプレイした事が無かったので、プレイステーション２で発売された『龍が如く』と『龍が如く２』をＨＤ画質で
リメイクした本作を遊んだところ、非常に面白い作品だったので今回レビューしてみることにしました。
主人公桐生 一馬は関東最大の極道組織「東城会」直系の「堂島組」に所属し、周囲から「堂島の龍」と恐れられる一流の極道。
無意味な暴力や恫喝を嫌い仁義や情を重んじる彼は、人望や才覚にも恵まれ堂島組の次期組長と目されていました。
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← 桐生 一馬 仁義を重んじる伝説の極道。 東城会直系堂島組に所属し、 「堂島の龍」の異名を持つ。 |
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← 東城会 ２万５千人の構成員を 持つ巨大極道組織。 関東一帯に絶大な 影響力を持つ。 |
そんな彼の心の支えになっているのが錦山 彰と澤村 由美。桐生を含めたこの３人は幼少期を同じ養護施設で過ごした幼馴染であり、
錦山は同じ堂島組の組員、由美は行きつけのバーのホステスでもある、桐生にとって掛け替えのない親友達でした。
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← 錦山 彰 桐生と同じ堂島組の組員。 幼少の頃から桐生と共に 過ごしてきた心優しき親友。 |
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← 澤村 由美 桐生と錦山が通う バーで働くホステス。 錦山と同じく桐生の 大切な友人。 |
しかし、彼らの友情はある日突然引き裂かれてしまいます。桐生と錦山が所属する堂島組の組長が由美を無理矢理連れ去り、
それに激高した錦山が堂島組長を殺害してしまったのです。極道の世界で親殺し（組長殺し）は最悪の罪、しかも堂島組長は
東城会大幹部の１人、錦山が東城会に捕まれば確実に殺されてしまう。桐生は彼を助ける為に自ら錦山の身代わりになり、
警察に捕まって１０年の懲役刑に処されたうえに堂島組を破門されてしまいます。
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← 錦山の親殺し 堂島組長の由美への 暴力を許せなかった 錦山は組長を殺害 してしまう。 |
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← 身代わりの桐生 錦山をかばう為に 桐生は警察に捕まり 懲役１０年の実刑を受け、 次期組長の座も失う。 |
刑期を終えた桐生は１０年前の悲劇の舞台、欲望と暴力が渦巻く町「神室町」に戻りました。
そこで彼は東城会の金庫から１００億円が奪われ、３代目会長・世良勝が殺害されたことを知らされます。
更に、１０年前とは様変わりしてしまった錦山の近況を知り、桐生は東城会の裏で暗躍する何者かの影に気付くのでした。
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← 神室町 夜だろうと雨だろうと 人と光と暴力と欲望で 溢れかえる繁華街。 東城会の組はこの町に 拠点を構えている。 |
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← 豹変した錦山 １０年の間に堂島組を 踏み台にして自らの 組を立ち上げた錦山。 かつての心優しい彼の 姿は感じられない。 |
消えた１００億の行方を追って桐生は神室町を奔走し、事件の鍵を行方不明になった由美が握っていることを突き止めます。
更なる調査の途中、桐生は澤村由美の妹である澤村美月の娘澤村遥と出会います。会ったことの無い母親を探し求める彼女と
事件の真相を探し求める桐生の出会いは、消えた１００億と東城会の跡目を巡る壮絶なる戦いの幕開けを告げるのでした。
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← 澤村 遥 澤村由美の姪。 面識の無い母親を 探し求めて神室町に やってきた。 |
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← 桐生と遥は東城会と 神室町を舞台に繰り広げられる 大事件に巻き込まれていく。 |
本作は大都市を舞台に物語を進めていくアドベンチャーパートと、敵と戦うバトルパートを繰り返して進んでいきます。
バトルパートではヤクザや不良を相手に、桐生 一馬を操作して大迫力のバトルを楽しめちゃいます。
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← バトルパート アドベンチャーパートで 町を移動していると 戦闘が発生する。 |
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← 正義の鉄拳で 敵を殴り倒せ！！ |
本作のバトルを盛り上げるのが“ヒートアクション”という必殺の攻撃方法。
敵を攻撃すると“ヒートゲージ”がチャージされていき、一定以上チャージされると“ヒート状態”になって、
敵を壁に叩き付けたり、ダウンした敵を踏み潰したりして攻撃する強力な“ヒートアクション”を使えるようになるのです。
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| ↑ヒートゲージを溜める 敵を攻撃すると左上のヒートゲージが溜まる。 |
↑ヒート状態 ヒートゲージが溜まれば、青いオーラを 纏ったヒート状態になることができる。 |
↑ヒートアクション ヒート状態では敵に大ダメージを与える ヒートアクションが使えるのだ！ |
更に、バトル中は周囲に存在する様々な物を武器にして戦うことができるというのも大きなポイント。
敵の武器を奪って使ったり、フィールドに落ちているオブジェクトを使って豪快なアクションを楽しめます！
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| ↑バットで攻撃 本作には様々な武器が登場する。 金属バットで敵を薙ぎ払え！ |
↑自転車で攻撃 周囲に落ちている物さえ武器になる。 道端の自転車だってホラこの通り！ |
↑自転車でヒートアクション 武器を使っていてもヒートアクションは使える。 敵の脳天に自転車の強烈な一撃を喰らわせろ！ |
敵を倒せば経験値が手に入り、獲得した経験値をステータスに割り振ることで桐生の能力を強化できます。
“体力ゲージ”や“ヒートゲージ”が強化されたり、新しいアクションが可能になったりして戦略の幅が広がるのです！
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← ステータス 「心」「技」「体」の ３種類に、自分の裁量で 経験値を割り振れる。 |
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← レベルアップ 経験値を割り振った ステータスによって 桐生の能力が変化する。 自分好みに成長させよう！ |
本作では主人公が徒手空拳や鈍器で戦うことが多いので、剣や銃で戦うゲームとは異なる迫力や豪快さを感じることができます。
勇者でもハンターでもエージェントでもない、極道の荒々しい戦いを是非楽しんでみて下さい。
以前紹介した『グランド・セフト・オート５』はアメリカの大地を広大なフィールドで見事に表現していますが、
本作は日本の鬱蒼とした繁華街と、そこで生きる人々をリアルに表現しています。
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← 神室町の街並み 狭い道路に溢れる人々。 東京の雰囲気が 伝わってきます。 |
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← 神室町ピンク通り 裏通りに入ると ちょっと怪しげな 歌舞伎町の雰囲気を 楽しめます。 |
本作で楽しめるのは東京の雰囲気だけではありません。『龍が如く２』に登場する蒼天堀いう町は、
食い倒れの町・大阪の道頓堀を再現した商売人の活気溢れる街並みを見事に表現しています。
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← 蒼天堀の街並み （龍が如く２から登場） 活気に満ち溢れる 大阪を見事に表現。 神室町とは違う 魅力が溢れてます。 |
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← 食い倒れの町の象徴 大きなカニの看板。 大阪といえばコレですね。 |
また、町の随所で様々な大人の遊びを楽しむ事ができちゃいます。遊びの種類は実に豊富で飽きることがありません。
神室町や蒼天堀を歩き回って遊び場を探す感覚は、まるで本当に観光旅行にやってきたような感覚を味わえます。
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| ↑バッティングセンター 球種とスピードを見極めて打ち込めホームラン。 |
↑パチスロ 目指すは一攫千金スリーセブン！ |
↑ＵＦＯキャッチャー 前から横から観察して標的をキャッチしよう！ |
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| ↑キャバクラ 綺麗な女性と酒を飲む大人の安らぎ。 |
↑マッサージ 健全なマッサージをしてもらえます。健全です。 |
↑丁半博打 丁か半か、貴方の判断は一か八か。 |
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| ↑カジノ 様々なギャンブルを楽しめます。 |
↑将棋（龍が如く２から登場） 盤上で行われる一進一退の真剣勝負。 |
↑麻雀（龍が如く２から登場） ４人でワイワイガヤガヤ楽しいものです。 |
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| ↑ゴルフ（龍が如く２から登場） 的を狙ってポイントゲット！ |
↑ボーリング（龍が如く２から登場） 華麗なフォームでストライクを狙え！ |
↑ＹＦ６（龍が如く２から登場） ゲームセンターで剣戟アクションを楽しめる。 |
リアルに作り込まれた町の中で楽しむ大人の遊びを是非楽しんでみて下さい。
にわかレビュー初の龍が如くシリーズのレビュー如何だったでしょうか。レビューの冒頭で述べた通り、
私は同シリーズをプレイした経験が無かったのですが、この作品を通じて龍が如くシリーズと桐生 一馬の魅力に
すっかり魅せられてしまいました。特に桐生 一馬は男気溢れる振る舞いや仁義を重んじる精神が非常に格好よく描写されており、
メタルギアシリーズのスネークのような格好良いおじさんが好きな方はきっと桐生 一馬にも惹かれるでしょう。
物語の魅力としては極道の世界を舞台に繰り広げられる荒々しい戦いと、消えた１００億の謎が少しずつ明らかになっていく
ミステリーのような展開がプレイヤーを惹きつけます。また、レビュー中に記載したストーリーは『龍が如く』の冒頭部分であり、
本作を遊べば『龍が如く２』の物語、東京の神室町と大阪の蒼天堀を又に掛け“関西の龍”と恐れられる郷田龍司や
謎の海外マフィアとの戦いを描く更に過激な物語も楽しめるので、きっと満足のいく時間が過ごせると思います。
それでは第１０回にわかなゲームレビュー『龍が如く １＆２ ＨＤ』をお読みいただき有難う御座いました。
